イスラム教徒のお客様

12年ほど前のお話です。

お店にインドネシア出身のお若いご夫婦が足つぼと整体のセットコースにいらっしゃったことがあります。

ご主人は普通のいでたちで奥様はお顔以外厚手のスカーフでおおった衣装でした。ヒジャブといういでたちだそうですね。日本語がお二人とも流暢で会話にはそんなに不自由しませんでしたね。

ご主人は博士号を取得するために北海道の大学に留学されていたそうです。

何度か通われているうちに心を開いてくれるようになり、お二人共イスラム教徒であることやイスラムの戒律などを話されて、私は興味深げにうなづいてました。そして今抱えているストレスなども打ち明けてくださいました。

ご夫婦はとても仲良しでいつも手をつないで歩きます。ご主人に奥様が靴下をはかせていたように記憶しています。また夕方には施術の途中でも「祈りをします」と言って祈られていた記憶があります。

何度目の時かの整体をするとき「あなたを信用しますからヒジャブをはずします」といってお顔の周りのスカーフをゆっくりはずされました。髪の毛は身内以外は見せられないというルールがあるらしいのです。でもそこまで信用してもらったので嬉しかったですね。そしてスカーフをはずしたあと、黒くて長いつやつやの髪の毛がまるでローレライの歌の乙女のようなイメージで現れたのです。まさにカラスの濡れ羽色とでもいうのでしょうか?

その時節、周りの女性は茶髪が流行だったので、まあ、なんて日本女性より女性らしいと感動したわけです。

お二人はまだ子供がなく、不妊治療もされてるようでしたが、東洋療法の「足つぼは子宝に恵まれる」と聞いてご来店されたようです。

本当に敬虔なイスラム教徒の方々でした。

あ、そうそう 思い出しました。街で偶然見かけた時もお二人仲良く手をつないでました。

あの素敵なイスラム教徒のお若いご夫婦の記憶が今もしっかりとあり、今も教徒であればきっと最近の事件を悲しい思いでみてることでしょうね。

どうか神が導いて下さいますように・・・