丁寧におられたブックカバーから教えられたこと。

読書が好きです。

この仕事を始める前の履歴書の趣味の欄には、読書、カラオケ、旅行、パソコン、エッセイを書くこと、足裏マッサージと書いてありました。

いまではそれにスピリチュアルも追加しますが・・・

最低でも一週間に1度は、市内の本屋さんにあらゆるジャンルの情報収集や新刊、仕事の新知識など取り入れる為に出掛けます。

そしてやっぱりあの本屋さんの知識を吸収する人たちが闊歩したり、座って本を読んでいる姿や、それにもまして、本を開いたときのあのペーパーや、インクのにおいが好きなのかもしれません。

若いときは、本屋さんで立ち読みしていると、なぜかお腹が痛くなって、そのころは本屋さんにはトイレがついてなくて建物を変えなくてはならないこともしばしばでした。

今は殆ど本屋さんにはトイレが併設されているので楽ちんです。

でも最近は立ち読みしていても腹痛は起らなくなりましたね・・・

以前は書いた人のエネルギーが文字に充満して全部自分に入ってきたように感じたことがありました。

若くて感受性が敏感だったんでしょうね!

私は、伊勢丹のジュンク堂さんの本の並べ方が結構好きで、行くと必ず寄るのは、新刊のコーナー、英語で書かれた物語の本のコーナー、健康や医療、リラグゼーションのコーナー、自己啓発、そして占い、最後はスピリチュアルでしめます。

昔は欲しい本はすぐ購入しましたが、今はその時見て欲しいと思っても買わず、後で来た時も欲しいと切に願った書籍だけ購入するようになりました。

それはそうと、先日、松戸の東口の良文堂書店さんで文庫本を買いましたら、店員さんが丁寧にブックカバーを折り紙を折るように表も裏もしっかりと、おってくださいました。

なんかそれがうれしくて「最近はこんなに丁寧におってくれる本屋さんあまりないですよね~」と言いましたら「少し時間がかかりますがおってます」と店員さん。

私は何か嬉しくなっちゃいました。

表だけおって裏まではおらないところが多いのです。

でもなんかその丁寧さに「丁寧に生きる」という言葉を思いだし、姿勢を正したひと時でした。

なので、いまだにそのブックカバーをはずせないのです。

そしてその時購入した本は村上春樹さんの「職業としての小説家」でした。

村上春樹さんの書籍は実は食わず嫌いで、今まで一冊も読んだことがなかったのですが、なぜか違うジャンルの小説家の本を読みたくなったのです。

また明日からお仕事が朝早くから夜遅くまで続くのでなかなか読めないですが、隙間時間を利用して村上春樹の世界も堪能したいと思います。

丁寧におってくれた書店の店員さんのカバーそのままで。