アルバイト100景・・・亡くなった前妻の写真の目が

ちょっとだけ薬局でバイトしたことがあります。

池袋で家賃16万の白亜の館っぽい念願のマンションを借りてその2室をエステの施術室にあてて自営していたころですが、3年くらいで、経営が思うとおりに行かず、家賃を払い続けるために、バイトをしなければならなかったのです。

安い部屋に移って質素に暮らせばよかったのに実家の兄に大見えを切り、尚且つ東銀座で家族も含めてお客様を60人程集めて開業記念パーティを盛大にやったものだから、なかなか閉店できなかったんですね。

そうそのころはかなり華やかな生活をしてました。

だから今は地味な生活をしてるんですね( ;∀;)

と前置きは長いのですが、薬局では、店長さんひとりと私だけで、私は店長がいないときのレジ打ちや薬品のご紹介、そして、釣銭を用意するために毎日銀行へ同じ時間にいくのがお仕事でした。

数か月経ち、店長さんは奥様を亡くされて確か1年が経ち、今はひとり身で、子供さんが何人かいらっしゃいました。

その中の息子さんがすごく優秀でT大にいるかでたかで、会うたびにそのお話しがでます。

そして慣れたころ、お寿司とカラオケに誘われたので行ったのですが、私もそのころは特定の彼がいなかったようで、店長から「妻を亡くしたが良ければ結婚を考えてくれないか」と言われました。

背が高くインテリぽくて、薬剤師の免許をお持ちなので、薬局の奥さんに!と少しは心ときめいたものです。

ただその人は50歳くらいだったと思うんですね。

それで後日、結婚したら一緒に暮らすことになるであろう今の自宅に招待されたんです。

菓子折をもってお家に上がり、最初仏壇に通され、亡くなった奥様にご挨拶をとのことで、仏壇の前に座りお礼をして見上げるとそこにA4くらいの大きさの奥様の写真がありました。

確か黒のショートカットで卵型の優しい顔立ちで笑顔だったのですが、大きな目をのぞき込んだら、その目がなんと笑っていなかったのですよ!

まるで眼だけがにらんでいるようだったのです。

その時私には「この人は私のものよ。一緒にはさせないわ」とでも言っているようでした。

だって亡くなってからまだそんな年月経っていないんですもの。

もし私が彼女だったら同じくそう思うかもしれない。

正座した足のうちももにヒヤ~と汗をかき、バックからは白いハンカチをだして青ざめたおでこの出ない汗をふいた記憶がはっきりとのこっています。

「だめだこりゃ!私は無理!」と内心思い、そのまま合掌し、2度と写真の目をみないようにしてリビングへ誘導してもらったのです。

あの頃はそんなに今ほど敏感ではなかったはずなのにやっぱり何か感じてしまっていたのでしょうね。

それまでいつも薬局の更衣室では、電球がチカチカしていたのですが、その日を境に明るくつくようになったのです。

灯りと言いうのも何かそんなエネルギーに反応するんでしょうね。

そのあと数か月は働いていたのですが、本当の理由は言えずに、次に時給のいいお仕事がみつかったので円満にやめたような気がします。

ちょうど今の時期の出来事だったような・・・