天上の五つの気を頂くお節料理
そろそろ、お節料理も食べ飽きてきたころでしょうか。
ところで、なんで、お節料理食べるのかなあ?
そこで、今日は、ちょっとお節料理について、深堀をしてみたいと思います。
大概の答えとしては、家庭の奥様が、お正月の間だけでも、家事仕事をしなくてもいいようにとの、『保存食』という意味合いが多いでしょう・・・
実は、このお節料理の彩りと「陰陽五行説」には、中国の春秋戦国時代から、深い関係があったのです。
陰陽は太陽と月、男と女のように世界の全てはこの陰と陽でできているという考え・・・
また、五行の各要素は古代ギリシャの四大元素(火・水・土・空・気)のように万物を生み出すエレメントとしてもとらえられます。
(因みに、タロットの絵柄の『地・水・風・火』とも繋がるような気もしますが)
ただ、原始的な意味では、五行は天上を駆け巡る五気(木・火・土・金・水)を天が人間に与えることで、人間は五気を材料・道具として生活に利用することができるという意味があるのです。
だから、このお節を食べることで、天上の五気を取り入れ健康になるという祈りが込められているのです。
例えば、栗きんとんや数の子の黄色は土、海老やいくらは赤で火、黒豆や昆布巻きは黒で水、かまぼこ、大根、白菜、お餅は白で金、青菜の類は木を表すのです。
素晴らしい食材の色!
ビューティフルすぎます!
これを意識しながら大切に食すると、食材が意味を持って、胃がとっても喜ぶでしょう!
元々は中国から浸透したものですが、日本にはお節という素晴らしい食文化があるので、これからも変わらずにとり続けて行きたいものです。
お節はお仕事が忙しくて、食べなかったという方は、その食材をピンポイントで買い求めて、食するだけでも、天上の五つの気をもらえるかもしれません。
今日はお節料理の意味を陰陽五行の面から書いてみました!
ご拝読有難うございます。