土を食らう12か月
【土を食らう12か月】観てきましたよ!

始まって5分くらいで地震が起きたのにはびっくりしましたが、誰もソワソワせず画面に見入っておられたのに二度びっくり!
春夏秋冬の自然がとても美しく、音も静かで、日本の食の在り方の美しさを再度確認した気がします。
沢田研二さんの米を研ぐシーンや、ほうれん草を洗い、包丁で切るシーン、たけのこを土から掘り起こすシーン、そして精進料理の献立の数々・・・ミョウガ、ゆずみそ大根、なんかすぐ作ってみたくなりました。
あんなに自然に囲まれて野菜が自給自足できてたら、病気にもならないだろうなと思いましたね。
沢田研二さんと檀ふみさんのシーンが、印象に残り、落ち着いた言葉と仕草のやり取りは、一つの文学の世界を表現しているかのようでした。
沢田研二さんの若いころの姿を思うと、やっぱり老けたなあと思うのですが、お顔は整形ではなかったのですねと実感。自然に年を重ねられている感じでした。
そしてセリフや語りは、流石に歌い手だけあって腹から声がでているなあと感心しました。
エンディングで流れる歌もよかったです!
夏にみた洋画のマーベリックのような興奮はありませんでしたが、日本の日常の料理の仕方や、精進料理、また日本の自然を解像度の高い画面で味わうのはやはりいいものですね。久しぶりに静かな美しい情緒ある画面をみてしばし余韻に浸った日でした。