【Winny)を観て何度も感涙
Winnyを観てきました。

栄光無き天才プログラマーの【金子勇】が無罪を勝ち取るまでの弁護士たちと歩む壮絶な7年半を描いていました。
それはそうと、数年前に、既婚者でありながら、新人女優との不適切な関係を取りざたされて離婚をし、仕事まで失くした東出昌大さんの18キロも体重を増やしての主演ということもあり、演技の成長に興味津々でした。
Winny事件の後の主人公のコンピューターに指一本も触れない苛立ちや、ただ純粋に自己表現はプログラムしかないというその情熱が、東出さんの俳優しかないという熱意と交差して熱を帯びました。
そして、吹越満さんの検察を徐々に詰めていく迫真の言葉や演技、三浦貴大の若さと、熱心に主人公をサポートしていく姿に何度も涙しました。
そして、並行して起きている警察の裏金問題では、警察官役の吉岡秀隆が記者会見をする前日まで関係者に尾行されるという恐怖など、画面から目が離せないほどの緊迫感がありました。
ナイフを開発した人が、ナイフを使って事件を起こした人がいたら、その人の為に有罪になるのであれば、開発など怖くて誰もやろうと思わない・・・そんな、今では考えられない時代の大事件でした。
エンドロールには在りし日の金子勇さんがリアルな映像でお話しされてました。42歳で亡くなられたんですね。うーん、もったいない!とても考えさせられました。そして、涙しました。
私は、30代の数年をシステム開発の会社で働いていたことがあるので、SEさんやプログラマーさんの勤務状態の過酷さは身近で見ていてよくわかります。私自身もあるシステムのコンピューター入力の納期にかりだされ3日間徹夜したときにコンピュータのブラウン管をみていたら画面が真っ白に見えぶっ倒れたことがありました。プロのプログラマーなら数百倍のご苦労でしょう。

金子勇さんの生きざまを教えてくれたこの映画に感謝です。
そして、これから、こんな実録映画がどんどん増えていくのでしょうか。
ますます大画面でみる映画が楽しみになりました。